『こうやって、考える』を読んで、忘れることの重要性を学んだ話。

こうやって、考える。を読んで忘れることについて考える

近所の本屋で読む本を探していて、なんとなーく気になった『こうやって、考える。』。

普段文庫本ってあまり手に取らないんですが、表紙のデザインがなんか気になったんですよね。

昨日読了したので、感想などをまとめておきます。

目次

『こうやって、考える。』はどんな本なのか?

まず『こうやって、考える。』の基本情報がこちら。

著者外山滋比古
価格748円(税込み)
発行日2021年12月3日
出版社PHP研究所

今回購入した本は、2017年8月19日に発行された本の文庫版です。

『こうやって、考える。』は、お茶の水女子大学名誉教授、外山滋比古先生の今までの書籍から”考えること”についてのポイントを抜粋した箴言集。

外山滋比古先生は2020年に96歳で亡くなられているんですね。

この本の校正もされていたようなので、90代でも現役バリバリだった様子。

そんな先生が、今までどうやって思考したのか?

“考える”ということの150のヒントと簡単な解説が書かれています。

文字数は結構少ないので、頑張れば1日で読める量ですね。

解説が少し少なく、どういった意図や背景があってその発言になったか気になる点も多々ありましたが、それに関しては機会があれば外山先生の著作を読んでみようと思います。

話を戻して、私が『こうやって、考える。』を読んで重要だと思ったポイントは以下の通りです。

“忘れる”・”放っておく・寝かせる”ことを大切にする

僕が『こうやって、考える。』を読んで意識したいことが、

  1. 忘れることを大切にする
  2. 放っておく・寝かせる

という2点。

それぞれ詳しくまとめておきます。

忘れること

いくら忘れようと思っても、忘れられないことが大切なこと。

人間は、自分が意識していないところで”何が大切か?”を判断していると聞いたことがあります。

無理にあれこれ詰め込まず、本当に必要なことだけを覚えて、実践していきたいですね。

「どうすれば忘れられるか?」

ということもこの本で言及されていますが、その方法は”忙しくすること”。

何足ものわらじを履いてバランスよく生活することって結構難しいですよね。

最近は家庭、音楽、福祉関係(会社と会社以外)、 組合活動などなど…30歳を超えた辺りからすごく忙しくなった感じがあります。

ただ以前読んだひろゆきの本に”チャンスをつかむヒマな時間を持つ。”ということが書いてあったので、忙しくしつつ、ヒマな時間を持てる大人になりたいなぁと思う今日この頃です。

放っておく・寝かせる

“見つめる鍋は煮えない。”

海外のことわざで、鍋はじーっと見ていてもなかなか煮えないけど、目を離している間に煮えているというもの。

何事も注意していないうちに物事は進んでいくということで、”考える”ということでも同じことが言えると本書に書かれています。

知識の生産性を高めるという点でも、覚えたことをすぐに使わず時間を使い変化するのを待つことが大切とのこと。

前に見た、マインドフルネス系の本に書いてあったデフォルト・ネットワーク(意識していない脳の働き)によるものなんでしょうか?

意識していないところの自分に任せるという感覚、実践して身につけて行きたいですね。

放っておいて、時間をかけてもう1回見てみること、機会を見つけて実践していこうと思います。

朝食前の時間を増やす驚愕のライフハック

アイディアが出たり、効率良く作業することができる、朝の時間。

とりわけ起きてから朝食までの時間は良く取り上げられる時間ではないでしょうか?

『こうやって、考える』では、朝食前の時間を増やす驚愕のライフハックが書かれています。

その方法とは、朝食を食べる時間を遅れさせること

「…ふざけてるのか…?」

と最初思ったんですが、96歳まで生きて90代でも本の校正ができる大学の名誉教授が言ってるんだから納得するしかありません。笑

実際、自分もおなかの調子が悪くなるので朝ごはんを食べない日がほとんどだったので、それでもいいのかもしれないと思わせてくれたので、いい学びとなりました。

今共感できなかった部分、あと5年したらどう感じるのか気になる一冊

文庫本で文書量はそんなにないんですが、考えさせられる内容満載の一冊で大満足でした。

150の箴言の中には、共感できる部分もあれば、共感できない部分も多々ありました。

5年程、押入れで熟成させて改めて読むとどんな気付きがあるのかなぁと楽しみになる1冊。

売らずに持っておこうと思います。

それでは今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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