『DIE WITH ZERO』読了。お金に対する考え方が変わる1冊でした。

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「そこらに山ほどある金のために世界に5枚しか無いそのチケットを引き換えにするのはバカだ。」

映画”チャーリーとチョコレート工場”で、チョコレート工場に入れる金のチケットを換金しようとする主人公にお爺さんが言う言葉です。

お金は確かに価値のある物だけど、人生にはそれよりも大事な”思い出”がある。

そんな人生におけるお金との付き合い方を教えてくれたのが、今回読了した『DIE WITH ZERO』。

帯に書いてある”ゼロで死ね。”、インパクトありますね。

本の裏に”自己啓発”って書いてあるから、

“本当に面白いのか…?”

と思いながら読み始めたんですが、面白かったです。

とにかく面白かった。

2023年読んだ本の中で一番“早く続きが読みたい!”と思いながら読んだ気がします。

読了して書き留めておきたいポイントをまとめたので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

目次

『DIE WITH ZERO』はどんな本なのか?

『DIE WITH ZERO』の基本情報はこんな感じ。

著者ビル・パーキンス (著)
児島 修 (翻訳)
価格1,870円(税込)
発行日2020年9月29日
出版社ダイアモンド社

安定のダイアモンド社。

去年読んだ中で個人的に一番面白いと思った『おもろい話し方』もダイアモンド社だったので、最近信頼して買える出版社のイメージがあります。

さてさて、今回の『DIE WITH ZERO』は、

“人生で一番大切なのは思い出をつくることだ。”

ということについて論じられている一冊です。

どうすれば人生のエネルギーを最大限に活用して命を燃やすことができるのか?

“アリとキリギリス”の中間、自分の許容できる最適なバランスで生きるにはどうすればいいのか?

お金だけでなく思い出も含めた“人生の資産”を増やすヒントが盛りだくさんでした。

2020年発売の本ですが、今でも中古市場で1,400円以上で販売されてるのも納得の面白さです。

『DIE WITH ZERO』、3つの学び

人生は経験の合計。人生の最後に残るのは良い思い出である。

“お金は経験を得るためにある。”

この類の言葉が、

  • “限られた時間の中で、最大限に命を燃やす。”
  • “金を浪費するより、人生を無駄にする方がはるかに大きい問題。”
  • “一番恐れるべきことは「80才になった時に潤沢な資産があるか?」ではなく、
    人生と時間をムダにすること。”

といった言葉で何度も登場します。

人生の最後の瞬間、大切なのは銀行口座の金額よりも楽しかった思い出だということを理解して毎日を丁寧に生きる。

大事にしたい考え方です。

これに加えて個人的にかなり日々を生きるモチベーションになったのが、人生におけるリスクの取り方について。

“金から価値を引き出す能力は年齢と共に値下りしていく。”

言われてみればその通りで、何かを始めるならできる限り早い方がよい。

能力が高い内にお金を使い、何かを始めることができるようにお金より健康や時間を重視して暮らしていきたいです。

行動することについては

  • 行動を取らないことのリスクを考える
  • 動かないことで後悔したり、何かを失ったりすることもある
  • リスクの大きさと不安を区別する
  • 不安になるとリスクを過度に恐れてしまう

ということを考えることで今より大胆にリスクを取ることができそうな気がします。

人生、今が一番若いってことで、挑戦できることには挑戦していきたいですね。

“タイムバケット”で人生のやりたいことを整理する。

“人は生涯を通じて何度も小さな死を経験する。”

『DIE WITH ZERO』で印象に残っている一言です。

何事も、人生いつかはできなくなる時がくる。

自分たちが思っている以上に先延ばしにできない経験は多い。

このことを意識するだけで人間は、その時間を最大限にしようとするそうな。

この辺は普段からデスカフェをやっていて感覚的にわかる気がします。

自分の人生でどんなことを経験したいのか?

『DIE WITH ZERO』では”タイムバケット”を活用して人生のステージ毎に経験したいことを整理しています。

  1. やりたいことをお金のことを気にせず紙に書き出す
  2. 紙に5~10年刻みのバケツを書く(自分が死ぬ予定の年齢まで)
  3. その年代ごとにやりたいことを①のリストから順番に入れていく

近々やってみよう。

ゼロで死ぬ。

“ゼロで死ぬ。”

帯にも書いてありましたが、強烈なワードだと感じました。

帯だけ見ると”アリとキリギリス”のキリギリス的なことなのかなぁと考えていたらそんなことはなく、

  • 自分が生きるために必要な金額(生きるために)を計算する
  • それ以外は使う
  • 寄付や贈与は生きているうち、効果を最大限にできる時に

ということで、非常に理にかなったお金の使い方ではないでしょうか?

お金は活きた使い方をする。

既存の概念に頼って考えずにお金と関わるのではなく、どうすればお金を活かせるのかを考えることはお金と真摯に向き合うことになるんだなぁという学びを得ました。

あと、収入に関係なく、時間を作るためにお金を使うことは人生の満足度が高まるということも大きな気付き。

今日から惜しみなく高速道路を使おうと思います。笑

お金の価値を最大限に活用して人生を楽しむ。

お金は何のためにあるのか?

自分の人生においてお金をどう使うのか?

社会で生きていく上で必ず関わることになる”お金との付き合い方”を考えさせられる1冊でした。

面白かった。本当に面白かった。

すごく腑に落ちる一冊だったように感じます。

読みやすく、理解しやすい文章だったので普段読書をしない人にもおススメの1冊です。

興味のある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

それでは今日はこの辺で。

最後までごらんいただき、ありがとうございました!

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