“GIVE & TAKE:「与える人」こそ成功する時代”読了。心の富が育む富。

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GIVEの重要性。

“与える”ことが大事だということは、ブログをご覧のあなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?

僕もぼんやりそうは思っていたんですが、”なぜGIVEが大切なのか?”ということをキチンと考えたことがありませんでした。

そんな時にRSSリーダーをチェックして目に入った本が「GIVE & TAKE:「与える人」こそ成功する時代」。

この本では、

  • ギバー → 受けとる以上に与えようとする
  • テイカー → 与えるより多くを受けとろうとする
  • マッチャー → 与えることと受けとることのバランスを取ろうとする

という区分けをしたうえで、人脈づくり・協力・人に対する評価、影響力という点からギバーが成功しやすい理由を解説している。

個人的に一番印象に残っているのは、

  • 自分の利益を確保しつつ、他の人により多く与えるギバーが成功しやすい。
    (ただし自己利益、他者利益両方に関心がある人)
  • 自分は大切な人の利益を代表していると思えば、自己主張することができる。
    (家族の代理人など)

ということ。

これ以外にも、

“ゆるく、ふわっとした人との繋がり”

“相手が望んでいるものを与える”

“自己成就予告・立場固定・責任のバイアス”

ということが印象に残ったので、それぞれ詳しくまとめておきます。

目次

ギバーは、相手が望んでいるものを与える

学びその1、ギバーは相手が望んでいるものを与える。

相手が何を求めているか?

思いやりを持って相手に質問して、辛抱強く話を聞き、相手が望んでいるものを与える。

与えるときにも、

  • 相手側の視点を理解しようとする
  • 何を目的に与えたいのか?
  • 「その人に何ができるか?」を考えて話を聞く

ということを意識すると良いギブができる様子。

お偉いさんが「自分に利益をもたらさない人間をどうあつかうかでその人がどんな人間かわかる。」というくらい、人に何かを与えることは人生において大きな価値があることと考えられます。

与えるにしても相手の求めているものを理解して与えられる人間になりたいです。

上記以外で気になるものメモ。

  • ギバーは運がいい?
    (多くを与えていることで周りの人がたくさんのチャンスを持ってきてくれるからではないか?)
  • 5日に1つづ与えるよりも1日に5つ与えた方が満足度が高い。
  • ほかの人のために使った金の満足度は高い


お金にしてもボランティアにしても、1日で一気にやった方が満足度が上がるということ、忘れないようにしよう。

自己成就予告・立場固定・責任のバイアス

今回のGIVE & TAKEで気になった人間の3つの心理学的な学びもまとめておきます。

自己成就予告

完全に初めて聴いたワードだった。

他人から期待されると、それに沿った行動を取って期待どおりの結果を実現することらしい。

逆にいえばこちらが正しい形で期待していけば相手はそれに応えてくれるということなんだろうか。

ミスをしたときにも、ミスした人の能力が低いせいではなく学びの機会としたり…、

どの人にも才能があり、その一番いい所を引き出してあげるということは忘れないようにしたいですね。

立場固定

“立場固定”とは、最初の決断を正当化すること。

ギャンブルや投資で追いかけすぎたりするのはこの”立場固定”が強く働いている部分が大きいそうな。

これ、年齢と共にだんだん強くなってる気がする。

特に仕事だと”自分の方が経験しているから”という気持ちがある。

仕事でもプライベートでも、進んで失敗を認め、柔軟に意思決定をすることを心掛けていきたいです。

責任のバイアス(視点のズレを見直す。)

人間、お互いに自分の貢献度合いを過大評価している。

また、心理的、身体的な興奮状態を経験していない時、人はそれが自分に与える影響を過少評価する。

こういったことや上記の”自己成就予告”や”立場固定”も含めて、自分がどんな状態にあるのかを客観視することで視点のズレをなくすように努めるのは大事ですね。

GIVE & TAKEの中で印象的だった文章、

うまくいっている時は他の人をほめ、うまくいかない時は自分が責任を負う。

ということは大事にしたい言葉です。

ギバーが持つのはユルく、ふわっとした人との繋がり

今回の学びその3、”ゆるいつながりとゆるいコミュニケーションから得るものは多い”。

休眠状態のつながりは、多くの情報をもたらすらしい。

相手が望むものを与えることで、しばらく連絡していなくても連絡を取れるギバーはこのゆるいつながりをたくさん持っている傾向があるそう。

ゆるいつながりを大切にしていきたいですし、その前段である人とのつながりを持つということは忘れないようにしたいところです

あと、つながりを作っていく上で大切な点が何個か挙げられていたので、メモ。

  • 価値を交換するのではなく、価値を増やすという感覚
  • 弱さをさらけだすことで円滑なコミュニケーションが期待できる。
    (ただし、周囲の人々に自分が有能だと認められている場合のみ有効。)
  • 人は自分が話せば話すほどグループについて知ったと思う。
  • 人と人とが頼り合うことは強さの源だし、たくさんの人のスキルをより大きな利益の為に活用する手段

価値を交換するのではなく、価値を増やすということ。

ウィンウィンって言葉を日本語に訳しただけっちゃ訳しただけなんですが、すごく腑に落ちる言葉でした。

インパクト的には”人は自分が話せば話すほどグループについて知ったと思う。“というのが面白かったですね。

グループについて知ってもらうには知らせたい人に話してもらう…大きな学びになりました。

なぜ”与える”ことは重要なのか?気になる人は必読。

“ゆるく、ふわっとした人との繋がり”を大事にして、

相手の話を聞き、相手の視点に立って“相手が望んでいるものを与える”ことを意識する。

“自己成就予告・立場固定・責任のバイアス”があることを頭に置いておくこと。

ギバーの重要性も理解しましたが、個人的には

“自分は大切な人の利益を代表していると思えば、自己主張することができる。”

ということが1番の学びでした。

家族や会社、組合、バンド、プライベート…どんな場面でも使っていきたいです。

最近読んだ本ではボリュームがあった1冊だと感じましたが、その分学びの多い1冊だと思います。

興味のある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

人気の本だから、メルカリで売ると半分くらいは返ってきそう。

僕はもう一周読んで手元に置くかどうか判断しようと思います。

それでは今日はこの辺で。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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