『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を読んで認知バイアスの概念を知った。

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』書評記事のアイキャッチ画像

“認知バイアス”って知ってます?

以前知り合いが”認知バイアス”に関する本を読んだって言っていて言葉だけは知っていたんですが、どんなものか知らずに今日まで生きてきました。

そんな僕が購入した本が、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

本のタイトルとジャケット、良くないです?

気になって買っちゃったんですが、偶然にも”認知バイアス”について理解を深めることができてよかったです。

今回も読んで重要だと思ったポイントをまとめておくので、もしよかったら最後までお付き合いください。

目次

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』はどんな本なのか?

まず『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』についての基本情報は下記の通り。

著者ふろむだ
価格1,650円(税込)
発行日2018年8月9日
出版社ダイアモンド社

内容はタイトル通りで、運や実力よりも“勘違いさせる力(=錯覚資産)”が人生を大きく動かすということを解説した一冊。

人間には”認知バイアス”による思考の錯覚がある。

でも、多くの人間はそんなにその錯覚に気づいてない。

だから、その錯覚を利用すれば他の人よりも有利に立ち回れる。

ということだったり、

人間の直感はそんなに正しいものではない。

でも、直感でそうだと思ったらそうとしか思えなくなってしまう。

だから、錯覚資産は武器になる。

ということを心理学を専攻していたブロガーの筆者が、対話形式などを使いながら分かりやすく解説してくれています。

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を読んで得た学び

学んだ認知バイアス

そもそも認知バイアスって何?って方のためにWikipediaで調べてみました。

物事の判断が、直感やこれまでの経験にもとづく先入観によって非合理的になる心理現象のこと。

wikipedia

…お分かりいただけただでしょうか?

wikipediaの説明だけだとちょっと固い感じがして想像がつきにくいんですが、今回読んだ『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』ではこの認知バイアスの実例が紹介されています。

紹介されていた認知バイアスと内容はこんな感じ。

  • ハロー効果
    1つのプラス要素に引っぱられて、その人の他の要素もひっぱられるプラス補正される効果。
    マイナス要素も同じ。
  • 少数の法則
    母数の小さい、有意といいにくいデータが示す法則性を真実だと思うこと。
  • 運を実力だと錯覚する
    成功の主要な要因は運である
  • 後知恵バイアス
    物事が起きてから、自分はそれが起きることを予測していたと考える傾向。
  • 利用可能性ヒューリスティック
    すぐ思い浮かぶ情報だけを使って答えを出そうとすること。すぐ浮かばない情報は無視して判断してしまう。
  • デフォルト値バイアス
    選択肢の中でデフォルト値をえらんでしまう傾向。
  • 認知的不協和理論
    自分の中で矛盾が葛藤がある時、無意識にそれを解消しようとする。
    場合によっては自分の認識や記憶を無意識に変えてしまうことも。
  • 感情ヒューリスティック
    好きなものはメリットが多く、リスクが少ないと思うバイアス。
    逆もしかりで、嫌いなものはメリットが少なく、リスクが多いと思う。
  • 置き換え
    難しい質問を無意識に簡単な質問に置き換え、元の難しい質問の答えだと思いこむ
  • 全ての情報を知るより、一貫して偏ったストーリーや情報を魅力的で説得力があり、正しいと思いことバイアス

普通に生活してたらひとつは思い当たる節があるのではないでしょうか?

僕は“利用可能性ヒューリスティック”と”置き換え”をめちゃくちゃやってる気がします。

早合点しがちなんだなーくらいにとらえてたんですが、認知バイアスがあった可能性が高そうですね。

これらが自分に起きているかもしれないと思って冷静にもう一度物事を整理していけば今よりいい行動ができそうな気がします。

認知バイアスは過剰に”一貫性””原因”“結論”を求めることで引き起こるらしいので、そのあたりも忘れずにいたい所です。

今回色々な認知バイアスを知ったんですが、個人的に一番学習に繋げていきたいなと思ったのは“成功の主要な原因は運である。”ということ。

“成功の主要な原因は運である。”

僕らが思っている以上に、物事には偶然性が大きく関わっている。

誰もがビルゲイツの真似をしてもビルゲイツにはなれないし、以前仕事の関係でもプロジェクトの成功は”いかにイレギュラーな要因を受け入れるか”ということが大きく関わるということを講演で聞いたことがあります。

サイコロを振る回数を増やすことで成功確率を上げる。

うまくいかないものはしっかりと切り捨てていく。

本書では“確変が入るまで小さく賭け続ける”という表現をされていますが、この考えは生きていく上でしっかり意識していきたいところです。

サイコロを振る回数を増やすために、チャンスを増やすことが必要になってくるんですが、そういったときに錯覚資産を持っていれば他のひとより多くのチェンすに恵まれるそう。

具体的な流れとしては、

  • 成功する(したように見せる)
  • その人は実力があると錯覚(錯覚資産ができる)
  • 周りが注目してくれることでチャンスが増える
  • 周りに実力のある人たちが集まることでチャンスと成長の機会に恵まれる。

という流れ。

チャンスを掴むためにも成功を自分の資産とする意識も忘れないようにしたいです。

“認知バイアス”と”錯覚資産”を活用して学びの場を増やしていきたい

自分のやったことをアピールすること。

実力以上に機会に恵まれることをこの本を読んで学ぶことができました。

300ページ弱の本ですが、かなりサクっと読める1冊だったので、久々に読書するという人にも良さそうな1冊です。

中古だと600円以下で購入できる1冊なので、もしよかったら読んでみてはいかがでしょうか?

僕が読んできた本と個人的評価をこちらに記録しているので、もしよかったらこちらもご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは、今日はこの辺で。

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