ここ数年で一番本を読んでいる気がする。
2023年に入って、読む本が毎回いい本なのですごく読書が楽しい。
今回読了した『嫌われる勇気』も当たりの1冊でした。
一時期話題になってた”アドラー心理学”関係の本で、実は数年前からずーっと気になってた1冊。
本に限らずなんですが天性のアマノジャクの為、周りで話題になってたり進められたりしたものを中々手に取らない習性があるんですよね…。
読了してみて、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔しました…。
気になった時にやらなかった後悔、最近多い気がするので何でも気になった時に手に付けるようにしていきたい所です。
さて、話をもどしますが『嫌われる勇気』を読了して現段階で重要だと思ったポイントをまとめるので、もしよかったら最後までお付き合いください。
『嫌われる勇気』はどんな本なのか?
まず『嫌われる勇気』についての基本情報は下記の通り。
著者 | 岸見 一郎 古賀 史健 |
価格 | 1,650円(税込) |
発行日 | 2013年12月13日 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
ちょっと前に発売された本だよなーとは思ってましたがまさか10年前の本だったとは。
2023年現在、中古で500円以上していることを考えてもいまだ人気の一冊を考えてもよさそうですね。
1冊まるまる哲学者と青年の対話形式でわかりやすくアドラーの思想にふれることができる1冊となっています。
本の中でも書いてあるのですが、”アドラー心理学は常識へのアンチテーゼ”。
めっちゃ失礼な例えかもしれませんが、飲み会で隣の席のおっちゃんから急に喰らう説教と真逆のことが書いてある感じ。
非常に腑に落ちるし、対人関係の悩みに対するヒントがぎっしり詰め込まれてます。
“すべての悩みは対人関係の悩みである”というところから始まり、どうすれば人生がよりよいものになるのか?ということを1冊を通じて考えさせられました。
『嫌われる勇気』を読んでみて
目的論と原因論
アドラー心理学では”トラウマ”を否定する。
行動を原因論ではなく目的論でとらえる。
そもそも原因論と目的論って何っていう話ですが、ひきこもりを例に挙げると、
- 原因論→虐待を受けたから社会に適合できない
- 目的論→ひきこもることで親が心配してくれる、注目を集められる
という捉え方。
目的論で考えると行動や感情は目的を達成するための手段とのこと。
原因論の根底にあるものは変えることはできないけど、目的論では”自分が何をしたいのか”を考えることで行動を変えることができます。
実際問題”自分が何をしたいのか?”を立ち止まって考えてみるだけでも行動って大きく変わる気がします。
“課題の分離”を意識するだけで対人関係の悩みが少なくなる気がする
“課題の分離”、この考えを知ることができたのはとても大きな学びでした。
課題の分離とは”自分の課題”と”他者の課題”を分けて考えること。
そして”他者の課題”にはふみこまず、自分が変えることができる”自分の課題”にのみ向き合うということが『嫌われる勇気』では書かれています。
課題を分ける基準は、
“その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのはだれか”
というもの。
僕に対して誰かがつっかかってきたとして、つっかかるという行為をした誰かが結末を受け入れることになるので僕の課題ではありません。
この考えを持って人と関わるとストレスがかなり少なくなる気がします。
自分の課題に他者を介入させず、自分の信じる最善の道を選ぶこと。
忘れないようにしたいし何度も読んで頭に叩き込みたいと思います。
課題の分離の所で出てくる、
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない。」
ということわざがすごく心に残りました。
子育てにしても、仕事での支援についても心掛けていきたいところです。
横の繋がりを意識した人間関係
“縦ではなく、横の繋がりを意識する”
対人関係を縦でとらえ、相手を自分より低く見えていくからこそ介入してしまう。
だれであっても意識の上で対等であること、そして主張すべきことは堂々と主張することが大切。
(ただし、年上を敬うことも忘れないのを前提に。)
この辺りも今までに自分の中にはない視点でした。
どうしても仕事とかだと上と下という縦の構図しかないと思っていましたが、あくまで意識の上で対等に主張するということは気をつけて行きたい所です。
もう一つ自分の中になかった視点として”ほめない・しからない”ということ。
ほめるという行為は能力のある人が能力のある人に下す評価であるというのも腑に落ちる話でした。
えらい・すごいではなく、助かったと伝えてあげる方が言われた方は他者に貢献できたと思える。
人と関わる上で大切にしたいポイントです。
どんな人にも素直に心からありがとうを伝えること、意識して丁寧に暮らしていきたいなぁと思いました。
“アドラー心理学”、何回も読み返して自分の物にしていきたい
根詰めて人間関係に悩んでたわけじゃないけど、『嫌われる勇気』は大変勉強になる1冊でした。
今回大きな学びと感じた”課題の分離は、アドラー心理学の入り口らしい。
アドラー心理学で幸福な対人関係の在り方を感あげる重要な指標となる”共同感覚体”というものについてはまだあまり腑に落ちていない考え方なので、少し時間がたったら読み返して理解を深めようと思います。
あと、『嫌われる勇気』の中に出てきたユダヤ教の教えのことば、
「自分が自分のために自分の人生をいきていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるのだろうか」
という言葉、すごく好きだったしユダヤ教ってあんまりかかわったことがない宗教だったので、どこかで1冊ユダヤ教関連の本も読んでみたいですね。
総じてボリューム自体はそこまで多くない1冊でしたが、考えながら読まさる(北海道弁)一冊でした。
人間付き合いにヒントが欲しい人にはいい一冊だと思うので、興味のある人は読んでみてはいかがでしょうか?
それでは今日はこの辺で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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