アフターコロナになってきたこともあり、最近色々年代の人と雑談することが多くなってきました。
コミュニケーションのヒントを探すべく、前回読んだ『おもろい話』に続いて『人は話し方が9割』を購入。
2021年の色々なランキングで上位を取っていたので、読んだことがある人も多いのではないでしょうか?
今回はこの本を読んで大事だと思ったポイント、メモしたポイントをまとめました。
もしよければ、最後までお付き合いいただければ幸いです。
『人は話し方が9割』はどんな本なのか?
まず『人は話し方が9割』についての基本情報がこちら。
著者 | 永松 茂久 |
価格 | 1,540円(税込み) |
発行日 | 2019年9月1日 |
出版社 | すばる舎 |
2021年のランキングで上位になっていた本だから最近の本だと思ってましたが、3年前の本なんですね。
ちなみに、この後松永さんは2021年に『人は聞き方が9割』という本を出し、合計18割(180%)になってしまったというのがTwitterなどで話題になってました。
こちらの本もAmazonのレビューは高評価ですね。
ただ、個人的には続編が出たりランキング上位になるほどの本かなーと思いました。
そのあたりに関しての詳しい感想は最後にまとめようと思いますが、まず『人は話し方が9割』で僕が一番大きく学びになったと思う3つのポイントを紹介していきます。
『人は話し方が9割』、3つの学び

コミュニケーションで大切なことは”思い”や”スタンス”である
コミュニケーションの本質は、
“何を相手に伝えたいのか?”
ということ。
“どうやって流暢に話すか?”ということより、たどたどしくても”言葉を選びながら自分のペースで話す”ということが大切。
また、苦手な人とよりよいコミュニケーションを取るために、なるべく”好きな人と話す時間を増やす”ことで自己肯定感を持った状態で相手と話す事ができるというところは意識したいところですね。
あと、印象的なフレーズが、
人は誰もが自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である
話し方が9割 40P
ということをみんなが思っていることを知っておく。というもの。
なので相手の言うことを聞くことがコミュニケーションでは大切ということ。
これに加えて、話をしている相手を否定しないことで相手との間に否定しない関係を作る”全肯定”というのも意識して取り入れていきたいポイントでした。
話す事がなければ無理に話さなくてもいい
苦手な人やあまり話したことが無い人と会話に詰まった時、無理に話をして変な雰囲気になったことが結構あります。
そんな自分への大きなヒントだったのが”無理に話さない”ということ。
仲のいい人だと沈黙になってもあえて会話をしないのと同じように、あえて発言しないというのも一つの方法であるという本書の書き方で、発言しないことへのハードルが下がった気がします。
ただ、これから仲良くなりたい人とかに関しては前回読んだ『おもろい話』の会話のハードルを下げる方法などを使いながら少しでも会話できるようにしていきたいなーとも思ったので、状況によって使い分けていきたい所です。
『正しい話』より『好かれる話』
状況にもよると思いますが、会話の中で求められるのは『正しい話』よりも『好かれる話』だということ。
これ、結構自分やりがちだなーと思ったポイントですね。
自分の話したいことではなく、相手の求めている話をする。
そのことで意見や感想が出て発言も多くなり、実りのある会話になっていくということは胸に刻んでおきたいですね。
相手優先で好かれる話をすることで大きなチャンスにつながるということ、『ケアする人のプロジェクトデザイン』で学んだ”Yes andコミュニケーション”なども活用しながら意識していこうと思います。

その他、忘れないようにしたいこと

その他、今回の『話し方が9割』で大事だと思ったポイントは下記の通り。
- 話をまとめようとすると嫌われる
- 叱る時には敬意を持って叱る
- 高圧的な物言いに対しては”どう話すか”よりも”いかに話さないか”
- 嫌われる原因の”余計な一言”は言わないように気を付ける
- 失敗談は“しくじりリスト”に入れて話のタネにする
- 自己紹介はメモして作っておく
- 相談してくれた人には”一緒に考えよう”と声掛ける
- 感嘆→共感→称賛→質問で会話は拡がっている
- 誉め言葉は普段から思ってたけどという意味がプラスになる“やっぱり”がキーワード
- 人間は”楽しそうな人”に巻き込まれたくなる
- 人は「笑わせてくれる人」より「一緒に笑ってくれる人」が好き
人間は”楽しそうな人”に巻き込まれたくなるということ。
自分自身が楽しむことは、どんな状況でも忘れないようにしたいポイントですね。
仕事でもプライベートでも、自分が楽しんで取り組むことや周りが楽しんで関わってくれることを意識していきたいです。
あと、本書では具体的に実践できるものにオリジナリティーを感じなかったのですが、唯一すぐに取り入れたいと思ったのがプロフィールの作り方。
- 自分史を作る
- プロフィールをまとめる
- キーワードを絞り込む
という3つの工程を踏むことで、どんな時でも使える自己紹介ができるようになるというのは今後活用できそうだなーと思いました。
あと、自己紹介に関しても”なぜここにいるのか等の思いや使命を伝える”ということは忘れないようにしたいです。
楽しい会話についてなら本書より『おもろい話』を推したい
『話し方が9割』、会話に関する本というよりは”人とのコミュニケーションにどういう気持ちで臨むか?”という気持ちの部分の本ですね。
“話し方”という言葉がタイトルに入っている割には”聞き方”にフォーカスしているパートも多く、タイトルに違和感を感じたのは僕だけでしょうか?
この本を読む前に呼んだ『おもろい話し方』の方がすぐに活用できる話法やコミュニケーションを円滑に取る方法について書いてあるように感じました。
厳しめのレビューになりましたが、”人とのコミュニケーションでは思いが重要である”というような、人とのコミュニケーションを取る上での心持ちの部分を学びたい人には勉強になる一冊じゃないかと思います。
まだ読んでない人は読んでみてはいかがでしょうか?
それでは今日はこの辺で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!