36歳のクリスマスに届いた、1万円分の本。

クリスマス。

大人になるにつれて、ただただ出費がかさむイベントと化した。

昔は楽しみだった行事も、お金のことを気にしなければならなくなったのは、大人の階段を昇ったということなのだろうか。

夢が現実に殴られている感がある。

そんな36歳にも、今年はクリスマスプレゼント的なものがあった。

2025年1月に申し込んでいた1万円選書が、12月24日に到着したのである。

厳密に誰かからのプレゼントというわけではない。

自分で申し込んでいる。

なのに、12月24日に届くというだけで、なぜかウキウキしてしまう。

こういう単純さ、まだ残っててよかった。

11月末に選書カルテを記入して、ワクワクしながら待っていた1万円選書。

知らない人のためにざっくり言うと、

「北海道砂川市の書店で、本好きの店主が“自分のために”1万円分の本を選んでくれるサービス」

である。

田舎の書店、という響きもまた良い。

チェーン店にはない温度がある気がする。

選書やカルテの内容は伏せる。

ただ、Amazonであらすじを眺めた限り、かなり良い選書をしてもらったと思う。

自分で選ぶと、どうしても似た方向に寄ってしまう。

慣れたジャンル、安心できる題材、いつもの作者。

だからこそ、今回は“自分で選んでいない”という点が強い。

未知の配合。

自分の思考の外側から来た本たち。

最近、読書から少し離れていた。

だからこそ、たまにはデジタルを離れて読書してみようと思う。

読書は、自分の知らない世界と触れることができる。

今回は自分で選んでいない分、特にそんな気がするのだ。

自分の生活に直結しないからこそ、逆に効くこともある。

どんな世界に触れられるのか。

楽しみに、1冊1冊読んでいこうと思う。

まずはページを開くところから。

クリスマスの出費は戻らないが、このワクワクはちゃんと残るのだろう。

目次