【仙台旅行記②】揺れない海と、息子の寝息。

朝いちばんで起きて、もう一度だけフェリーの大浴場へ。

この日も海がまったく荒れない。

湯面は鏡みたいに静かで、体の芯まであたたまる。快適。

……だけど、せっかくなら「揺れる浴槽」も一回は体験してみたかった、なんて少しだけ欲が出る。

入港前、甲板に出て息子と見学。

船員さんが「ここが見やすいよ」と教えてくれた。

こういうさりげない心遣いがうれしい。

港が近づく。

ロープが張られる。

街の輪郭がはっきりしてくる。

そうして入港して下船。すぐに親族が迎えてくれた。

親族と合流して、「伊達の牛たん本舗」へ。

分厚い牛タン。

間違いない。

私は牛タン定食、息子は牛肉カレー。

……のはずが、息子は私の皿から牛タンをどんどん奪う。

私は牛タン半分、カレーはほぼ一人前。

満腹を越えて、ちょっと笑ってしまう。

帰宅後の体重計が怖い。

まあ、旅はそういうものだ。

午後は水族館に行くつもりだった。

が、入口の前の公園で息子の足が止まった。

笑い声が増える。

滑り台を何往復もする。

計画は変更。

私たちは「いま楽しい」を優先する。

水族館には入らず、そのままアンパンマンミュージアムへ。

アンパンマンミュージアムは強い。

遊ぶものがたくさん。

幼稚園児以下なら半日は余裕で遊べる。

子どものための導線がちゃんとある。

息子の顔がずっと明るい。

仙台に来てよかったと思う。

そんなこんなで閉園まで遊んだ後、夕方は親族宅でゆっくり。

最近調子の悪いばあちゃんの話をする。

親族と一緒にばあちゃんのためのビデオレターも撮った。

画面の向こうに届くといい。

夜。

ふとんに入った息子は三十秒で寝た。

全力で遊んだ証拠である。

隣の寝息が早いテンポで続く。

私はしばらく眠れない。

仙台の夜は、北海道ほど冷えない。

いつもは窓を開けて眠る私には少し暑い。

天井を見ながら、なじんだ土地の快適さは、離れてみてわかるものだと気づく。

弾丸ツアー最終日のことは、また明日まとめようと思う。

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