「35歳を超えると身体にガタが来るよ。」
誰に言われたかは覚えていないが、妙に残っている言葉である。
ところが37歳に差し掛かった最近まで、その実感はほぼなかった。
そんな自信が、11月末の最終金曜、トイレで崩れる。
排便時の“謎の違和感”。
ずーっと便意がある感じ。
おしりの奥に、違和感が居座っている。
たまに同じ感覚はあった。
今回もすぐ収まるだろう——そう思って土曜を迎えたら、起きた瞬間から違和感はむしろ増量。
朝イチの子どものクリスマス発表会も、終始そわそわ。
夜はyukkeromのライブ。
ステージに立てばアドレナリンで何も感じない。
やっぱりライブは全部を回復させてくれる——と浮かれた数時間後、肛門が劇的に痛い。
歩くたびズキズキ。これはダメなやつだ。
それでも便意は来る。
トイレを済ませ、おしりを拭いた瞬間に気づく。
「いる」
いつもの感覚じゃない。
何かが“いる”。
最近すっかり相棒のChatGPTに相談したら、どうやら“脱肛”というやつらしい。
長時間のトイレ、過度の腹圧をかける筋トレ、座りっぱなし。
原因に心当たりしかない自分が悲しい。
さらに相棒は、「はみ出したやつは自分で戻せることもある」と教えてくる。
おしりに押し込む……?
超怖い。
土曜は寝て回復を期待してスルー。
結果、日曜も変わらずヤバい。
観念してワセリンとビニール手袋を用意し、深呼吸して、やる。
入れた。
全部、入れた。
そのまま日曜はULTIMALAでライブ。
やり切った直後、また“ひょっこり”出てる気がして早めに退散。
横になっていたら、自然に落ち着いてきた。
月曜は拍子抜けするほど普通に終了(ただし排便は最短で切り上げ。怖すぎる)。
ひとまず脱肛騒動は終戦。
ただ、思い返すと以前から軽い兆候はあったのだろう。
結膜炎もあったし、生活習慣が身体の異変に直結する年齢になった実感がある。
37歳手前、ここからは“丁寧”をデフォルトにする。
長居しないトイレ、無茶しない腹圧、座りっぱなしを刻んで断つ。
体は使い捨てじゃない。
今回は恐怖と反省と、少しの安堵。
次は、もう少し賢くやる。
