仙台旅行3日目は帰る日。
昼の便で北海道へ戻る予定である。
朝起きてすぎ、閖上朝市へ直行。
中華の屋台で腹ごしらえ。
メニューはキムチかけ放題の水餃子である。
つるん、じゅわっと旨味。しかも大き目の餃子が6個で600円。
コスパの文字が頭の中で光る。
息子も黙々と箸が進む。
食後、周囲を歩く。
閖上地区は東日本大震災で地区全域が壊滅した場所。
掲示された写真に足が止まる。
言葉が出ない。
親族から当時の話を聴く。
数字ではなく、声と表情で届く被害の重さ。
災害に関わる人間として、ここに来れてよかったと思う。
津波到達の高さを示すモニュメントを見上げる。驚愕。
ご遺族の石碑に手を合わせる。
再建が叶わなかった一角にできた公園について、地元の人の率直な声も聞いた。
祈りと暮らしの間にある現実。
旅先の一場面として消費せず、心に残すと決める。
その後ひつじの牧場に行って羊の餌やり体験。
息子、ビビッて餌やり用のショベルを羊に取られる。
なんやかんや慣れて楽しんでいた様子なのでよかった。
学びを得て羊と戯れた後は空港へ。
まず、ラウンジで一休み。
館内放送が普通に流れるあたり、羽田や千歳とは空気が少し違う。
閉じた静けさは薄いけれど、ずんだどら焼きが250円で食べられるのは素直にうれしい。
こういう地域の味が横にある感じ、悪くない。
ラウンジを出てお土産を買って飛行機へ。
息子は飛行機二度目。
年長になってからの空は、見え方が違うらしい。
窓の向こうをずっと追いかけている。
息子のくりくり坊主頭を見ながらうとうとしている新千歳に到着。
そして無事に帰宅。
駆け足の弾丸ツアーだったけれど、息子の体力にはちょうどよかった。
食べて、学んで、移動して、よく眠る。
旅の基本形を丁寧になぞれた気がする。
次はどこへ行こうか。
グーグルマップを見る前に、仙台旅行の学びと余韻を、もう少しだけ抱えておこう。
