朝いちばんで起きて、もう一度だけフェリーの大浴場へ。
この日も海がまったく荒れない。
湯面は鏡みたいに静かで、体の芯まであたたまる。快適。
……だけど、せっかくなら「揺れる浴槽」も一回は体験してみたかった、なんて少しだけ欲が出る。
入港前、甲板に出て息子と見学。
船員さんが「ここが見やすいよ」と教えてくれた。
こういうさりげない心遣いがうれしい。
港が近づく。
ロープが張られる。
街の輪郭がはっきりしてくる。
そうして入港して下船。すぐに親族が迎えてくれた。
親族と合流して、「伊達の牛たん本舗」へ。
分厚い牛タン。
間違いない。
私は牛タン定食、息子は牛肉カレー。
……のはずが、息子は私の皿から牛タンをどんどん奪う。
私は牛タン半分、カレーはほぼ一人前。
満腹を越えて、ちょっと笑ってしまう。
帰宅後の体重計が怖い。
まあ、旅はそういうものだ。
午後は水族館に行くつもりだった。
が、入口の前の公園で息子の足が止まった。
笑い声が増える。
滑り台を何往復もする。
計画は変更。
私たちは「いま楽しい」を優先する。
水族館には入らず、そのままアンパンマンミュージアムへ。
アンパンマンミュージアムは強い。
遊ぶものがたくさん。
幼稚園児以下なら半日は余裕で遊べる。
子どものための導線がちゃんとある。
息子の顔がずっと明るい。
仙台に来てよかったと思う。
そんなこんなで閉園まで遊んだ後、夕方は親族宅でゆっくり。
最近調子の悪いばあちゃんの話をする。
親族と一緒にばあちゃんのためのビデオレターも撮った。
画面の向こうに届くといい。
夜。
ふとんに入った息子は三十秒で寝た。
全力で遊んだ証拠である。
隣の寝息が早いテンポで続く。
私はしばらく眠れない。
仙台の夜は、北海道ほど冷えない。
いつもは窓を開けて眠る私には少し暑い。
天井を見ながら、なじんだ土地の快適さは、離れてみてわかるものだと気づく。
弾丸ツアー最終日のことは、また明日まとめようと思う。
