今日はコンピの主催についての記事になります。
「こんなテーマの曲がもっとあればいいのに!」
「他のアーティストさんともっと交流したい!」
「もっと自分の曲を聴いてもらいたい!」
そんな人におススメしたいのが、”コンピの主催です!”
コンピとはコンピレーションの略で、色々なアーティストで一つのアルバムを作ること。
上の動画は僕が探偵物ドラマ等の曲のチップチューンアレンジが聴きたくて主催した”探偵コンピ”。
一つのテーマに対して、アーティストがそれぞれのアプローチで曲をアレンジするので面白かったです!
この記事ではコンペを行うメリット、手順、実際に僕が主催したコンピの紹介について順番に説明していきます。
コンペをやるメリット
アレンジについて色々なアプローチ方法を知ることができる
コンペを主催すると他のアーティストの”ひとつのテーマに対するアレンジのアプローチ方法”を知ることができます。
コンペを開催する時、
「このテーマだったらこんなアレンジになるのかな…。」
という想像をしながら曲の提出を待つのですが、意外なアレンジが提出されることが多々あるんですよね。
自分の作曲やアレンジの引き出しを増やすことができるので、他のアーティストの”テーマに対するアプローチ”を知ることは大きなメリットになります。
他のアーティストとのつながりができる
自分でコンペを主催することで、参加してくれるアーティストと繋がりを持つことができます。
他の人のコンピの参加でも主催者と関わりを持つことはあるのですが、他のアーティストと連絡を取るわけではないのでそこまで繋がりを持つことがありません。
実際に僕が主催したコンピに参加してくださった2PColorさんはコンピのアートワークを担当してくれたり、その後僕を企画に呼んでくれたりと深い繋がりを持つことができました。
コンピが終わった後にも一緒に活動していける仲間が増えるのも、コンピ開催のメリットです。
リスナー獲得の機会になる
コンピを主催すると、リスナー獲得の機会を得られます。
- 自分のアルバム=自分に関わる人が聴いてくれる
- コンピ=参加者全員に関わる人が聴いてくれる
という違いがありますので、コンピは今まで自分の曲を聴いたことがない人も自分の曲を聴いてくれる絶好のチャンス。
しかも主催者ですので、宣伝ツイート等で他の人の目に自分の名前が出る機会が増えて、コンピ前から自分の曲が再生されるようになりますよ。
マスタリングの勉強になる
コンペを主催すると、音量調整とマスタリングが必須。
数人のアーティストの曲をマスタリングするのは大変ですが、とても勉強になります。
楽曲製作する上で、地味だけどかなり作品の雰囲気を左右するマスタリングの技術は大切です。
もし可能なら参加者にフィードバックをもらって、マスタリング技術の向上につなげていけるといいですね!
コンピを行う手順
僕が実際にコンピを行った手順は、
- 他の人のコンピに参加して雰囲気をつかむ
- テーマ・スケジュールを決める
- 企画書を作る
- SNSで募集する
- 期限を過ぎて提出がない人に連絡
- マスターと公開準備
- 公開
という流れでした。
それぞれ順番に説明していきます。
他の人のコンピに参加して雰囲気をつかむ
「コンピってどんな感じで進行していけばいいの…?」
そんな人は、他の人のコンピに参加してコンピの雰囲気をつかみましょう!
僕が自分で主催する前に参加させてもらったのはmusiclap主催の”ラグナロク -英霊の宿る剣達-“。
〆切や注意事項等、とてもわかりやすく説明していただいたので安心して楽曲製作に取り組むことができました。
こういったコンピに参加して主催のノウハウを学び、自分のコンピに活かしていきます!
テーマを決める
「よし、コンピをやろう!」
と決意した人、ようこそコンピ道へ!
ということで、まずはテーマとスケジュールを決めます。
テーマに関してはなんでもいいと思います。
例をあげると、
- 《明るい・暗い・悲しい》等の雰囲気
- 《3拍子限定・BPM250以上・1分以内》などの製作についての縛り
- 《既存楽曲のアレンジ・刑事っぽい雰囲気》などのテーマ
などが挙げられます。
マスタリング等で何回も聴くことになりますので、自分が好きな楽曲のテーマを設定することをおススメします!
スケジュールを決める
次にスケジュールを決めます。
ざっくりした目安で、
- 曲の提出締め切り(開始日から3か月後)
- マスター音源完成(〆切から10日後)
- ショートバージョン公開(フル公開1週間前)
- リリース
といったところですね。
他のアーティストとの連絡調整をしながら、マスター音源の作成や作品リリースとなるので、余裕を持った日程で取り組むことが大切です。
企画書を作る
テーマやスケジュールが決まったら、参加希望者に見てもらう企画書を作りましょう!
実際に僕が作ってものを紹介しようと思ったのですが、スプレットシートが消えてライダーコンピの時のメモだけ残っていたので、コピペしときます。
ライダーコンピについて
⓵曲について
▶昭和、平成両方ともの仮面ライダーのOP,ED、挿入歌であればすべて対象。
▶音源についての制限はありませんので皆さんが思うチップチューンであれば可。
②リリース方式について
▶yukkeromのsoundcloudにてティザー公開
▶bandcampにてname your priceにて公開予定でしたが著作権関係でyoutubeでの全曲版のアップと個々人アカウントでの音源配布という形に変更いたします。調査中ですがもし他にも公開方法があれば追加も検討します。
▶CD-R媒介で自分のライブ等で無料配布も行う予定ですので少しばかりですがみなさんの北海道での宣伝になるかと思います。
③スケジュール
▶2mix全員完成・公募締め切り(3/31)
▶マスター完了(4/10)
▶ティザー作成完了(4/16)
▶ティザー公開(4/16)
▶YOUTUBEリリース(4/23)
④データの提出形式
▶WAV 44.1kHz,16bit以上(-5db RMS10まで)
こんな感じの概要と参加アーティストの一覧があればオッケーです!
SNSで募集する
企画書ができたらSNSで参加者を募集しましょう!
なぜか最初の募集ツイートが見当たらなかった…なぜなのか…。
「コンピを主催して参加者が集まるだろうか…。」
と不安な人はツイッターのアンケート機能を使ったり、
のような投稿をして、どのくらい反応があるか確認してから始めるのもおススメです。
あと既に仲のいいアーティストがいれば、参加をお願いするのも一つの手だと思います!
期限を過ぎて提出がない人に連絡
募集もして参加人数も集まったら、後は自分も曲を作りながら他の人の曲の提出を待ちましょう。
(主催者は自分の曲の〆切を忘れがちです。がんばりましょう。)
なんらかの理由で連絡がなく提出が遅れている人には進捗状況を確認。
趣味で音楽をされている人も多いので、
「早く出してください!!」
みたいな感じにすると後々尾を引きますので、”仕事がいそがしいのかなぁ”くらいの気持ちでやさしく確認するのがベストだと思います!
マスターと公開準備
全ての音源がそろったらマスタリングに入ります。
全員の音源が平均的によくなるようなマスタリングを心掛けるといいですよ。
前述の通り、不安な時には参加者にフォードバックを求めると、自分のマスタリングを向上させることに繋がるので、遠慮せずに聞いてみましょう。
マスタリングが完了したら別ファイルを作成して、各トラックをいい長さにして、フェードイン、フェードアウトで1分40秒程度(ツイッターに上げられる長さ)の音源を作成します。
公開前に宣伝ツイートをすることで、公開する前から自分の曲を聴いてもらう機会が多くなりますよ!
作品公開
いざ公開です。
公開の日付は絶対に忘れないようにしましょう!
併せて参加者にも公開日時は事前に伝えて、大々的に宣伝するとよいと思います\(^o^)/
実際に僕が主催したコンピ
実際に僕が主催した2つのコンピを紹介します。
仮面ライダーコンピ
僕が初めて行ったコンピ企画で、歴代の仮面ライダーで収録された曲をチップチューンにアレンジするコンピです。
作品のジャケットは桐島砂和さんが担当。
それぞれの好きな作品に、それぞれのアプローチをしている面白いコンピに仕上がっていると思います。
探偵コンピ
コンピの楽しさに気づいて企画したのが“刑事・探偵ものコンピ”です。
この作品も桐島砂和さんが担当してくれています。
著作権のあるものはYOUTUBEでの公開がおススメ!
僕が企画したコンピは、両方とも他の人に著作権のある曲のアレンジ企画です。
そういった曲を公開する場合には、著作権について包括契約を結んでいるYouTubeでの公開をおススメします。
(詳しく書くとかなり難しい話になるので、今回はあえて触れません)
コンピレーションの主催は得ることが多い!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
コンピレーションは、
- リスナー獲得や新たなつながり創出などのメリットがある
- コンピは時間がかかるので、余裕を持った日程で行うことが大切
- 既存楽曲のアレンジ等は著作権の関係でYouTubeでの公開が望ましい
ということになります。
実際にやってみると、僕が発見できなかったやりがいが見つかるかもしれません。
興味がある人はぜひ一度コンピを主催してみてはいかがでしょうか?
それでは!