気づけば最近、16時以降の自分がどこかおかしい。
目の前で誰かが話しているのに、まるでナレーションが聞こえているかのよう。
内容が入ってこないのである。
言葉が、脳の入口で「満席です」と言われて帰されている気がするのだ。
これはまずい。
仕事に支障が出ている。
というわけで、ついに文明の利器・AIに泣きついてみた。
たすけてチャッピー。
今回チャッピー(ChatGPT)に投げかけたのは、こんなシンプルな問いである。
「就業中、16時以降あたりから人の話を聞くのがつらくなる。内容が入ってきにくい。どうしたらいい?」
数秒後、AIから返ってきた答えは意外にも“使える”内容だった。
というか、まるで人間のつらさについて結構わかっている風だったので若干悔しい。
印象的だったアドバイス3選
【① 15時に「脳のティータイム」を挟め】
脳はパソコンと違って、終日ぶん回していてはいけないらしい。
視覚も聴覚も遮断して、5分でも目を閉じて座っているだけでリフレッシュになるとのこと。
つまり、公然とサボれということだ。
ありがたい提案である。
【② 話を聞くときは「書いて聞け」方式へ】
「耳が死んだら、目を使え」というAIの冷静かつ的確な提案。
16時以降は聴覚処理能力が落ちてくるため、話をメモしながら聞いたほうが理解しやすいらしい。
たしかに、「メモをとります」と言って手元を見ていれば、多少目が虚ろでもバレない。
革命的だ。
【③ 大事な会話は午前中にねじこめ】
これはちょっとハードルが高いが、
「どうしても脳が働く時間に合わせたいなら、大事な話は午前中に持ってこい。」
とのこと。
なるほど。
だが職場の会議が16時から組まれていることなど日常茶飯事であり、
「それ言うの簡単だよな」
という気持ちは否めない。
AIの返事にちょっと救われた話
いろいろ突っ込みどころはあれど、AIの提案はどれも「そういえばやってないな」と思えることばかりだった。
そして、何より嬉しかったのは、「自分だけがヘバってるわけじゃない」と思えたことである。
16時を過ぎた頃、脳が「今日の営業は終了しました」と言ってくるのは案外普通のことらしい。
だとすれば、無理に働かせるよりも、脳の“定時退社”を尊重しつつ、できるだけ効率的に働く工夫が必要なのだろう。
誰にでも訪れる「脳の夕暮れ時間」。
せめてそれを迎えたとき、ひと息ついて自分の脳に「お疲れさま」と言ってやるくらいの余裕を持ちたい。
もちろんそのあと、そっとチョコを一粒あげながら。
AIは感情こそ持たないが、人間の“疲れ”については、思ったよりも寄り添ってくれる存在かもしれない。
次は「金曜の仕事が全然進まない件」でも聞いてみようかと、密かに画策している。