「チップチューンミーティング」という名の食べ放題冒険記

私の近所の中華屋「麺屋中華」で先日、チップチューンミーティングが3名で開催された。

「チップチューンの話をしよう」

そんな立派な名目を掲げつつ、実態は「ただただ中華食べ放題を満喫する会」である。

言ってしまえば、音楽は口実、主役は中華料理だ。

コスパ最強の幸せ空間、麵屋中華

この「麺屋中華」、3,000円ちょっとで中華の食べ放題を楽しめるのだ。

学生でも無理なく参加できる価格設定が嬉しい。

そして麺屋中華の料理は、とにかくどれを頼んでもうまい。

桃まんじゅう?うまい。

チャーハン?うまい。

餃子?言わずもがな。

特にエビマヨのおいしさには毎回唸らされる。

チップチューンの話そっちのけで黙々と中華を食すのである。

現地で食べてる感があるのが、良い。

この店の面白いところは、からあげや春巻きといったメニューの個数が毎回変わること。

今日は春巻き2本セット、次回は3本かもしれない。

それが「麺屋中華」というゲームの隠しルールだ。

ついでに配膳してくれる中国系の店員もいい感じに現地のレストラン感を演出してくれる。

中華感を感じながらチップチューンについて話すのも、このミーティングの楽しみ方である。

チップチューンミーティングでは、我々3人が毎回例外なく「満腹の向こう側」を見てしまう。

「もう食べられない…」と言いながらも、最後の餃子に手を伸ばす。

「これで終わり」と宣言しつつ、デザートの胡麻だんごをオーダーする。

人間の胃袋とは不思議なものだ。

チップチューンの話は結局10分程度で、残りの1時間50分は食べることと、食べ物の感想を言い合うことに費やされる。

それでいい。

それがこの会の本質なのだから。

年を重ねても続けたい儀式

歳を取ると消化能力も落ち、食べられる量も減るという。

しかし、この「チップチューンミーティング」だけは年齢を重ねても、なんとしても楽しんでいきたい。

必要なら胃薬を常備し、翌日の予定を空けておき、万全の体制で臨む覚悟がある。

それくらい価値のある時間だ。

音楽を愛し、食を愛する。

シンプルだが、人生の大切な要素だと思う。

(追伸:次回のミーティングでは、チップチューンの話を15分はしようと密かに決意している。もちろん、食後に。)

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