電動シェーバーの刃を外刃も内刃も遂に交換した。
2022年6月に購入してから、ほぼ丸三年にわたって刃を替えていなかったという事実には、自分でも若干の罪悪感を覚える。
メーカー推奨の交換時期はとうに過ぎていただろうが、「まだ切れるし…」と言い訳を続けながら使い続けてきたのだ。

新しい刃に交換した瞬間、その違いは歴然だった。
めちゃくちゃ切れ味抜群。
というか鋭すぎる。
なんならちょっと何か所か肌を切ってしまった。
血が滲む頬を見ながら「ああ、これが新品の威力か」と実感する朝。
少しばかりの痛みは、新たな刃との出会いの儀式のようなものだろう。
人間とは不思議なもので、徐々に切れなくなっていく変化には気づかないが、一気に良くなる変化には驚くものだ。
きっと髭たちも震え上がっていることだろう。
今まで余裕の表情を浮かべていた彼らも、今や恐怖に慄いているに違いない。
そういえば、定期的に注さなければいけない油もすっかり切らしていた。
これまた購入して、早急に注さなければならない。
シェーバーも機械である以上、きちんとした手入れが必要なのだ。
三年間も油なしで頑張ってくれていたシェーバーには感謝しかない。
「メンテナンスが大事」なんて、家電の取扱説明書に書いてあることが本当だったとは。
年を取るとそんな当たり前のことに気づかされる。
ちなみに、使っているのはラムダッシュ ES-CST2。
購入から三年経つが、メンテナンスをサボりまくっていたにもかかわらず全然トラブルがない。
さすがパナソニック、日本の家電メーカーの底力を感じる。
電動シェーバーは毎日顔に当てるものだから、品質の良し悪しは日々の生活に直結する。
その意味では、このラムダッシュは私の朝の貴重な時間を三年間支えてきた功労者だ。
ランニングコストも考えてみれば悪くない。
三年で一度の刃交換だけなら、日々のシェービングフォームやカミソリの替刃を考えれば、むしろ経済的だ。
油代も微々たるものである。
これからも長く使い続けようと思う。
ただし、次回の刃交換はもう少し早めにしよう。
肌のためにも、シェーバーのためにも。
朝の身だしなみは一日の始まりを決める大切な儀式だ。
その儀式を支える道具には敬意を払い、きちんとケアしていこう。
そんな当たり前のことを、シェーバーの刃交換から学んだ一日であった。
シェーバーよ、これからもよろしく頼む。
そして髭たちよ、覚悟しておくように。