昨日4月17日、札幌のplastic theaterにて開催されたとぼけがお企画のライブに出演した。
詳細は下記の通り。
日時: 2025年4月17日(木) 19:00-22:00
会場: 札幌 PLASTIC THEATER
前売: 2000円 当日: 2500円
Live:
Saitone
yukkerom
Tobokegao
うみのひやけ

チップチューンの名手たちが集い、あの小さなゲームボーイから繰り出される音の洪水に身を委ねた一夜だった。
とぼけがおさんのガバキック、最強すぎた。
まず特筆すべきは企画者であるとぼけがおさんのプレイ。
あのガバキックがエグすぎる。
もはやゲームボーイから出る音ではない。
何かの間違いか?
いや、間違いなくゲームボーイだ。
どこをどう改造したらこんな音が出るのか。
素人目には理解できぬテクニックの数々。
解説してたけどぜんぜんわかんない。すごすぎる。
最強という言葉以外見当たらない。
うみのひやけさんの王道を貫く安心感
うみのひやけさんのプレイは、トラディッショナルな実機チップチューンDJとして、安心して気持ちよくチップチューンを聴ける至福の時間だった。
トラック自体の作り込みも流石の一言。
いつも僕のことを褒めてくれるが、ひやけさんにはどうやってもかなわないというレベルの域に達している。
もはや悔しいという次元すら超越し、ただただ純粋に楽しむしかない。
活動休止が非常に残念だが、また見れる機会が楽しみである。
saitoneさんの息を飲む緻密なインダストリアルチップトロニカ
日本チップチューンの始祖ともいえるsaitoneさんのステージは一言で言えば圧巻。
インダストリアルなチップトロニカは、いつ聴いても緻密かつ聴く人を魅了する。
動画を撮るタイミングさえ見つけられないほど、息を呑むステージだった。
無機質がゆえにsaitoneさんらしさを感じる、とにかく唯一無二の音だ。
チップチューン黎明期からの年季の入ったプレイは、言葉にできない衝撃を受ける。
その音の構築はまさに芸術である。
yukkerom~スパイスとしての挑戦
自分自身、yukkeromのステージは今回も楽しくプレイできた。
Plastic Theaterという会場の音に慣れてきたのか、前回プレイした時よりもいい感じに出来た気がする。
いつも通り自分の思想をゴリ押すライブを展開した。
他の3人のプレイヤーとは違った形のチップチューンで土俵に立たせてもらい、ライブ全体のスパイスになれたならこれ以上の喜びはない。
異質な味を加えることで、全体の調和を崩すことなく彩りを添えられたならと思う。
シークレットアクト、Kさんの純粋なチップチューンも最高すぎた。
最後は短い時間ながらもKさんがプレイしてくれた。
Kさんも日本チップチューン黎明期からのプレイヤーということで、純粋なチップチューンを聴かせてくれた。
「あぁ、やっぱりゲームボーイの音っていいな。チップチューンっていいな」
という原点回帰の気持ちを感じさせるステージだった。
とにかく、チップチューンの素直で優しい電子音を沢山浴びれた一日を過ごせたことは幸せである。
打ち上げも濃密な時間だった
ライブ後の打ち上げでは、チップチューン黎明期から現在までの濃い話ができて、これがまた格別に楽しかった。
楽しすぎて帰る時間が大幅に遅れてしまったことは多少反省すべきかもしれないが…いや、反省はしていない。
こんな素晴らしい時間を逃す手はないのだ。
素敵な企画をしてくれたとぼけがおさんには心から感謝している。
こうした場があるからこそ、チップチューンシーンは活気を保ち続けられるのだろう。
より良いライブを届けるために、今後も精進していきたい。
小さな箱から生まれる無限の音楽。
次のライブもきっと素晴らしいものになるだろうし、そうなるように頑張ろうと思う。