突如訪れた絶望の瞬間
事件は唐突に起こった。
いつものようにPCを立ち上げ、PINコードを入力しようとした瞬間、異変に気が付いた。
入力欄が消え失せているではないか。
どうやらWindows10のアップデートにより、セキュリティの設定が変更され、愛用のPINコードでログインできなくなったようである。
「ま、ローカルアカウントのパスワードを入れればいいだけだろう。」
そう思ったのもつかの間、恐ろしい事実に気づく。
パスワードが思い出せないのだ。
脳内を必死に探索するも、記憶の彼方に葬られたパスワードの姿はない。
「完全に詰んだ…初期化しかない…。」
そう思った瞬間、脳裏にFF14のキャラクターが浮かび上がる。
ログインできない。
プレイできない。
エオルゼアに戻れない。
いや、それは困る。
本当に困る。
禁断症状とはこのことか。
指先がカタカタと震え始める。
冷や汗が背中を伝う。
これはもう病気である。
光明を求めてネットの海へ
パニックを抑えつつ、スマホでこの状況を打開する方法を必死に検索。
すると、どうやらパスワードリセットができるソフトウェアがいくつか存在するらしい。
これは一筋の光明である。
だが、問題発生。
そのソフトウェアを使うには、もう一台のWindows PCが必要らしい。
我が家にはそんな贅沢品はない。
しかし、FF14への渇望が理性を凌駕する。
ここは金に物を言わせるしかない。
「近所の自遊空間へ行くか…。」
カフェインを摂取しながら長時間戦うことを覚悟し、ネットカフェへと向かった。
試行錯誤と金の力
まずは無料のパスワードリセットツールをいくつか試してみる。
しかし結果は芳しくない。
エラーメッセージの嵐。
無料の甘い蜜に群がった自分を恥じつつ、意を決して有料ソフトに手を出すことにした。
選んだのは「Passfab 4Winkey」という救世主。
月額3,000円弱という決して安くない価格設定。
「使い終わったら即解約」
と自分に言い聞かせながらクレジットカード情報を入力する。
案外使いやすいインターフェースで、操作は直感的。
難解なコマンドプロンプトとの格闘もなく、ほぼボタンクリックだけでパスワードリセットの準備が整った。
USBメモリを作成し、問題のPCで起動。
そして約15分程度で全ての作業が完了した。あっけないほどの速さである。
これで…FF14に…エオルゼアに戻れる…!
教訓と反省
この一件で学んだことがいくつかある。
- ローカルアカウントのパスワードは忘れるな。忘れたら地獄を見る。
- パスワード管理ツールを使うか、メモ帳にでも書いておけ。セキュリティより利便性だ。
- Windowsのアップデートは時に牙を剥く。警戒せよ。
- FF14依存症は恐ろしい。自分で自分が怖い。
ネットカフェ代とソフトウェア代、合わせて5,000円ほどの出費となったが、これは「勉強代」として前向きに捉えることにした。知識と経験を買ったのだ。高いか安いかで言えば、初期化の手間と精神的苦痛を考えれば安いものだろう。
最終的な対応まとめ
- Windows10のアップデートによりPINコードでログインできなくなった
- ローカルアカウントのパスワードを忘れてログイン不可能に
- ネットカフェでWindows PCを借り、「Passfab 4Winkey」というソフトを導入
- USB起動メディアを作成し、問題のPCでパスワードリセットを実行
- 15分程度の作業で無事ログイン可能に復活
- 月額課金ソフトなので使用後すぐに解約
以上、Windows10ログイン地獄からの脱出記であった。
同じ苦しみを味わう者の一助となれば幸いである。
そして何より、これを読んでいるあなた、ローカルアカウントのパスワードは今すぐメモしておくのだ。
切に願う。
さて、FF14の時間だ。