4月11日、2018年11月以来実に6年ぶりとなるyukkerom自主企画ライブを開催した。
会場は我がホームSeeds。
前回の企画から「令和」という元号が生まれ、世界的パンデミックが訪れ、そして去っていったという時間の流れを経て、ようやく実現した一夜である。
2025.4.11
at Seeds
【オルグ】
OPEN18:30 START19:00
TICKET ¥2,000(+1D)
-出演-
・Chikan chef(AUS)
・DUST BABY
・RASTER
・ULTIMALA
・Nobody Celebrates My Birthday

DUST BABY – 四半世紀の貫禄
トップバッターを飾ってもらったのはDUST BABY。
結成25周年という重みを背負ったバンドである。
四半世紀だ。
四半世紀。
1/4世紀。
彼らがバンドを始めた頃、今の10代は生まれていないのである。
コンスタントにライブ活動を続け、同じメンバーでバンドをやり続けるというのは、
言葉で表現するよりもはるかに困難なことだ。
それだけでもリスぺクトなんだけど、DUSTの曲、良いんだよなぁ…。
Seedsとの相性も抜群。
自分の企画という先入観を抜きにしても、純粋に「いい音だなぁ」と感じるライブだった。
オーガナイザーとしてではなく、一ファンとしてのライブをみることができた喜びは大きい。
RASTER – 謎の影武者説
長万部のRASTER、毎回だけど熱量がすごい。
二言で言っても、とにかく熱量がすごい。
最近ライブの安定度が爆上がりしているため、その熱量がより強く感じられるようになった。
ここで一つの仮説を立てたい。
RASTERは影武者を使っているのではないか?というものだ。
yukkeromのVJだけでなく、様々なアートワークをこなしながら、あれだけのライブパフォーマンスができるというのは、
普通に考えて時間的にも体力的にも不可能である。
彼は一人ではない—そう考えるのが科学的に妥当なのではないだろうか。
いや、真面目な話、多才さと熱量に心からリスペクトである。
オーストラリアの痴漢シェフ – エプロン一丁の衝撃
裸エプロンの屈強なオージーがゴリゴリのグラインドをプレイするという、説明しても「ん?」となる彼らのスタイル。
しかし実際に目にすると「あぁ、なるほど」と妙に納得してしまう不思議。
他のバンドとの差別化というと聞こえは悪いが、彼らの服装やライブアクションは決して作り物感がなく、
むしろ「これが彼らのスタイル」として自然に受け入れられる完成度の高さ。
かっこよくて面白くて、最高だった。
演奏もとにかくやばいの一言。
特にドラマーのアタックの強さは特筆もの。
バンドを通じて全部の音圧がヤバかったなぁ…。良いライブをありがとう。
追記:ベースのチェリーボーイが2日後のライブで手首を骨折したという悲報が入った。しかしツアーは続行するとのこと。無理はせず、しかし頑張ってほしい。
Nobody Celebrates My Birthday – 邂逅
札幌のnobody celebrates my birthdayは、昔から大好きなバンドだった。
彼らに出演してもらえたことは、オーガナイザーとして、そして一ファンとして、この上ない喜びである。
ベースのケイン君とはこれまであまり話す機会がなかったが、今回いろいろ話せたのは収穫だった。
ちょこちょこ一緒にやる機会があるので、次会った時にがっかりされないように練習しておこう。
これは自分への戒めである。
ULTIMALA – 踏み間違いの教訓
自分のバンド、ULTIMALAとしてのパフォーマンスは、とにかく楽しかった。
これが第一の感想。
しかし同時に、エフェクターの踏み間違いという課題も浮き彫りになった。
エフェクターボード内の配置を見直し、練習時にも本番を想定した動きを心がけたい。
また、音色についてもまだまだ研究の余地がある。
個人練習でさらに音を詰めていく必要も感じた。
これは次回への明確な課題としてしっかり胸に刻んでおく。
yukkerom – 満足と新たな気づき
yukkeromとしては満足のいくライブができた。
しかし同時に、自分自身の曲への思いをもっと強くする必要があると感じた。
特に語りの部分で話す内容を整理し、もっと明確なメッセージを届けられるようにしたい。
(たぶん聞こえないだろうけど)
曲を聴きながら、改めて自分の言葉と向き合う時間を作っていこう。
終わりに – 感謝と展望
個人企画、6年ぶりにやってみたが本当に楽しかった。
この機会を与えてくれたSLANGのサクマくんには心から感謝している。
彼の一言がなければ、この企画は実現していなかったか。
また機会があれば企画をやっていきたい。6年というブランクはもう作らない。
音楽というのは、演奏するだけでなく、人と人を繋ぎ、場を作るという側面もある。
オーガナイザーとしての役割も、バンドマンとしてのキャリアの重要な一部なのだと改めて実感した夜だった。
次はいつになるか分からないが、また会場で会える日を楽しみに精進しようと思う。
P.S. オーストラリアの痴漢シェフの皆さん、日本語でこの記事を読むことはないと思うが、チェリーボーイの手首が早く治りますように。グラインドの神に祈っておきます。