息をつく間もなく過ぎ去った週末が終わった。
「週末」という言葉からイメージされる”ゆったりとした時間”とは真逆の、怒涛のように過ぎ去る三日間。
金曜日:進級式+ライブ=自分の二面性と真っ向から向き合う。
金曜日は仕事を休み、子供の進級式へ。
制服に身を包んだ我が子の成長に目頭が熱くなるわけで。
親としても、子供にちゃんとした生き様を見せねばという思いを新たにした午前中だった。
ただ、それと同じくらい自分を表現することも大切にしたいわけで。
夜、実施した自主企画のyukkeromライブはゴリゴリに思想強めでお送りした。
バンドメンバーからも、
「知り合いだとしても怖い。」
と言われることに誇らしさを感じている辺り、自分はおかしいのかもしれない。
実際、yukkeromのライブは子供には見せれないなぁ…ちょっと…と思うし。
自分自身の午前と午後のギャップが凄い一日だった。
どっちも自分なんだけど、振り返ってみると本当に二面性がすごい気がする。
仕事の自分しか知らない人がyukkeromのライブ見たら、今後一切話してくれないかもしれないし。
親とアーティストの間でのジレンマを感じた。そんな日だった。
さてさて、ULTIMALAの方はとにかく楽しくプレイできた気がする。
仲のいい友人と出す音というのは、それだけで気持ちがいい音だ。
深夜4時(早朝?)まで打ち上げは続き、土曜日に突入するわけだが、ここからが想定外の休日となった。
土曜日:母コロナ、息子と札幌へ。
土曜日、母がコロナに罹患したという知らせ。
息子にうつすわけにはいかない。避難させるしかない。
かくして札幌の父の家に向けて急遽出発する展開となった。
車内では元気いっぱいの息子との会話が続く。
「エスカレーターのゲーム(youtuberはやっていたsteamにあるゲーム)する!」
——そう、子供にとっては思わぬ災難も冒険の始まりでしかないのだ。純粋なものである。
札幌までの道のりは長く、ハンドルを握る手には前日のライブの疲労が残っていた。
それでも無事に父の家に到着した時には小さな安堵感を覚えた。
だがそれも束の間、さらなる試練が待ち受けていようとは。
日曜日:デジタルの悪魔との対決
日曜日、息子を送り届け、ようやく一息つける時間が訪れたと思った矢先の悲劇。
パソコンを開いたところ、なんとログインできなくなっているではないか。
パスコードが使えない。
アップデートでセキュリティがうんたらかんたら。
何度試しても「ユーザー名またはパスワードが間違っています」という冷たいメッセージが画面に踊る。
ここで普通の人間ならば
「まぁ明日でいいか」
と諦めるところだが、三日間の奔走の癒しをFF14に求めていた私は、この問題をその場で解決すると心に決めていた。
愚かというべきか、勇敢というべきか。
自遊空間で数時間に及ぶネット検索と設定画面との格闘の末、深夜1時にようやく勝利を手にした。
しかし、その代償として残された体力はゼロ。
「眠い」という言葉では言い表せないほどの疲労感が全身を覆っていた。
まるで全力疾走した後の筋肉のように、脳が悲鳴を上げている。
余韻と予告
自主企画ライブの熱狂も、パソコンのパスワード忘れという愚行も、それぞれ別の機会に詳細をつづろうと思う。
週末とは本来、エネルギーを回復させるための時間のはずが、今回は逆にエネルギーを使い果たすための時間と化してしまった。
しかし不思議なことに、振り返ってみれば充実感がないわけではない。
人間とは奇妙な生き物である。
今週も木曜日に札幌でライブというちょっとハードなスケジュールを組んでいるので、体調を崩さないように気を付けたい。
読者諸氏は、どうか穏やかな一週間を過ごされんことを。
そして電子の悪魔どもよ、せめて一週間は私を苦しめないでくれ。切に願う。