長き道のりを経て、ようやくエフェクターボードが完成した。
といっても”完成”なるものがエフェクターボードの世界に存在するのかは甚だ疑問ではあるが。
完成と思った瞬間、
「あ、あのエフェクターも欲しいな…。」
と思い始めるのが音楽機材の恐ろしいところである。
いわば無限に続く沼。
沼の底から私の財布が泣き叫ぶ声が聞こえる気がするが、気のせいだろう。
そんなわけで、完成したエフェクターボードがコチラ。
接続順はこんな具合だ。
- m2 compression(miura guitars)
- SANSAMP LB(TECH21)
- Swollen Pickel(WAY HUGE)
- RV5(Boss – WAXX mod)
- MB60B(Zoom)
- TU2(BOSS)
コンプとサンズのつなぎ順は迷ったけど、とりあえずこれで。
パッチケーブルはフリーザトーンのソルダーレス。
購入時期はもう過去の話すぎて「記憶の彼方」としか答えられない。
もう5年以上は昔のものだが、ありがたいことに問題なく機能してくれている。
ただ、sansampからswollen pickelまでの少し長めのケーブルが時折不安定になる傾向あり。
ライブ中に突然音が途切れる悪夢を見ないためにも、近々ケーブル整備が必要。
このブログを書き終えたら、配線との格闘が始まる。
電源は1spotを採用。
これもまた太古の昔に購入したものだ。
チップチューンを始める前、ベースソロをやっていた時代からの古参兵だが、今日も黙々と働いてくれている。
しかし、時代は進み、いずれはパワーサプライの導入も視野に入れざるを得ない。
現在はfenderのLVLシリーズに心惹かれている。
ただどのショップでも”品薄”で中古も出回っていないため、当面は現状維持で行くことにした。
残高と相談しながら機材を導入していこうと思う。
エフェクターボード自体も約15年前に購入した古強者である。
まるで忠実な老犬のように長年支えてくれているが、そろそろ安楽死とまではいかなくとも、引退を考えてあげるべき時期かもしれない。
こうしてエフェクター一式は揃ったものの、まだまだ出費は続く予感がする。
新たなケーブル、パワーサプライ、新しいボード、そして常に心の片隅にあるあの歪みペダル…。
やはり音楽という趣味はお金がかかる。
「趣味」というより「生き方」と言った方が正確かもしれない。
あるいは「財布を空にする効率的な方法」なのかもしれない。
それでも、自分好みの音が出せた時の喜びは何物にも代えがたい。
スタジオで新しいフレーズを弾いた時に、「お、これいいじゃん!」と思える瞬間のために、我々ベーシストは財布の中身と相談しながら、少しずつ理想の音を追い求める旅を続けるのだ。