サカナクションの”怪獣”が音楽のモチベーションを爆上げしている。

音楽をやっている人間というのは、何かと“燃料”が必要だと思う。

ライブ前のカフェイン、

機材を買うときの言い訳、

そして何より、活動のためのモチベーション。

最近は若干モチベーションという燃料が切れかけていたが、突如現れたサカナクションの楽曲「怪獣」にモチベーションを爆上げしてもらっている。

曲自体もいい曲だが、この動画を見て作り込みやベースプレイを聴くことができたのが大きい。

プロのベースだけをじっくり聴くことができるのは本当にありがたいし、こういう動画を色々なバンドで出してほしいものだ。

で、怪獣のベース。

粒立ちの良いピッキング、サビの歪んだ音でのルート弾き、考えつくされたベースライン。

音を聴いた瞬間、

「あ、私、全然足りてない。」

と。

同じ土俵に立てるなんて思っちゃいないが、足りてない。

手癖でちゃちゃっと作っていたULTIMALAのベースラインたちが、一気に脳内で説教された気がする。

ラインの構成、音色の選び方、グルーヴの波、全てを再構築したくなった。

音色の面ではエフェクターボードも最近ちまちまと組み直している最中である。

今までは「とりあえず繋がっていればOK」だったのだが、”怪獣”のおかげで基礎から見直す決意が固まった。

エフェクターボードに自分の哲学を持たせたい所存だ。

楽器屋で延々と試奏する人たちの気持ちが、ついに理解できてしまった。恐ろしい。

とはいえ、こうしたモチベーションの高まりは、滅多にないチャンス。

自分の演奏を、音を、ひいては音楽に対する姿勢そのものを見つめ直す契機となったのが、この「怪獣」という曲なのだ。

今後のULTIMALAのベースラインには、もう手癖の逃げ道は残されていない。

どのフレーズも、どの休符も、ちゃんと意味のある存在にしたい。

もはや、グルーヴの出ないフレーズは“怪獣退治”される運命にあるのだ。

音楽は楽しい。

だが、楽しいだけではなく、ときに叱咤し、奮い立たせてくれる。

そんな一曲”怪獣”と出会えたことに感謝を込めて、改めてベースに向き合っていこうと思う。

ありがとう、サカナクション。

ベースの”怪獣”になれるように頑張ろうと思う。

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