“Psychology of money 一生お金に困らない「富」のマインドセット”を読了しました。
実は2023年の夏ごろに購入していた一冊だったんですが、バタバタしていて積み本となってた一冊。
ようやっと今日読み終えることができました。
評判のいい一冊だったので読む前から楽しみだったんですが、期待を裏切らない名著でしたね。
私が投資をやる上での経典としている”ウォール街のランダムウォーカー”と内容的に近い一冊だと思います。
結論、とにかく投資は「黙って待て」に尽きることを実感できる一冊でした。
非常に読みやすく作られているので、”ウォール街のランダムウォーカー”が長すぎて読めなかったという人におススメです。
呼んでいて勉強になったポイントをまとめておきます。
投資利断は「いつどこで生まれたか」で決まる
投資の判断は、投資をする人の世代で経験したこと、特に成人頃の経験が強く影響している。
経済的な目標や投資対象の内容よりも、経験で投資判断をしているという事実、かなり驚きでした。
なんだかんだ短期投資をしている人たちはチャートなどのデータを数学的に判断しているのかなぁと思っていたのですが、数学的というよりは心理的な部分で判断していることが多いとは。
あと、人間は経済的な判断を自分独自の世界の仕組みにあてはめて正当化しているそうな。
正解があるなら、みんな億万長者になれる。
あくまで経済的な判断は今まで自分で取捨選択してきた情報に基づいて行われている。
検索で得た情報も自分に最適化された情報が出てきているわけだし、それ以外の情報も沢山あることを考えると腑に落ちる感じがしました。
株価などの値動きがどの影響なのかを見分けるのは、本当に難しいんですね。
未来は予測できないし、何事も見かけほど良くも悪くもない。
だからこそ、うまくいっている時は慎重に、うまくいかない時は寛容に物事を進めるのが大事ということは大きな学びでした。
自分がしているゲームを明確にして、長くゲームをプレイすることが大切
「投資」というゲームもプレイする人によって違うゲームになる。
投資の期間、買う種類や銘柄、資産状況や生活状況が違うと同じ投資でもみんな違うゲームをしているんですね。
SNSで投資に関する色々な情報が発信されていますが、その発信はその人の「投資」というゲームに対する話であって、今私自身がプレイしている「投資」へのアドバイスではない。
これがわかると不要な情報に惑わされずに自分の「投資」というゲームに集中できるということも学びの一つでした。
この本の中で投資の最重要アドバイスとして「黙ってじっと待つ」ということが書かれています。
投資の神様の様に扱われているバフェットも年間の投資のパフォーマンスで言えばそんなに凄い結果がでているのではない。
バフェットの成功一番の要因は10代から今まで投資というゲームに参加していることによる「時間」と「複利」である。
投資に関する色々な手法が書かれた本が世の中に沢山出回っていますが、
再現率が高い投資手法ってやっぱり時間と複利を味方に付けるっていうものなんですよね。
長期投資を行う上で産まれる不確実性、一時的な値下がりへの疑念、後悔は成功のために必要な手数料と見なすということも本著で触れられています。
今後、自分も手数料と考えられる状況で投資というゲームをプレイしていくことを心掛けたいです。
裕福になること≠裕福であり続けること
尊敬と称賛は、スポーツカーを買って見せつけることより優しさや謙虚さから得られる。
高級車を見る人達は持ち主には関心を示さない。
真の富とは、目に見えるものに交換されていない金融資産である。
裕福であり続けるためには自制心を持って、金融資産にお金を入金する入金力が大事だという考えを補強することができました。
また、貯蓄があればあるほど、将来、今より多くのものを買う選択肢、柔軟性、成長を得ることができる。
ファイナンスがもたらしてくれる最高の配当は好きなことをできること。
この辺りは学びの一つであったとともに、「将来」がいつなのかを判断してお金を使うことも大事にしていきたいですね。
貯蓄をしつつ、複利的にいきる経験はお金をかけても早めに経験する。
自分の人生が豊かになるように判断していきたいです。
投資に対するマインドセットを学ぶ上で必読の一冊。
読了してみて、投資を行う上で必要なマインドセットを学べる良著であると感じました。
これから投資をする人にまず勧めたい一冊ですね。
とにかく、投資は夜に安心して眠れることを優先してお金の管理をすることが大切であるということを忘れずに投資していきたいと思います。
あと、収入を増やすことは難しいけど、支出はコントロールできるということも意識して、浪費ばかりしない生活をこころがけたいですね。
2025年、浪費をしないことを心がけて沢山投資できるようがんばります。