FACTFULNESS読了。教授の教えは正しかったと認識できた一冊。

忙しさにかまけて中々読書出来ずな日々が続いてましたが、ようやく『FACTFULNESS』を読み終えました。

著者は医師であり公衆衛生学者、そしてデータをもとに世界を正確に理解することを提唱するハンス・ロスリング氏。

FUCTFULLNESSは彼と息子、義理の娘が共著として執筆し、「人間が陥りやすい10の思い込み(認知バイアス)」についてデータを用いて説明している本です。

率直な感想をまとめると、

10年以上前に大学で教授から教えてもらったことや、

他の本で学んだ認知バイアスの内容とほぼ重なる部分が多く、

個人的には新しい発見はあまりない、残念な印象の一冊でしたね。

とりあえず、感想をまとめていきます。

目新しいものが無い分、具体例が長く感じる。

僕、結構認知バイアス系の本が好きで読み漁ってた時期があるんですよね。

認知バイアスブーム的なのの源流がこのFUCTFULLNESSだったのかもしれませんが、後発の本である程度の知識があると新しい発見があまり得られない印象です。

結果についてもう学んでいる人であれば、具体例や事例が長い割には、結論に至るまでが冗長すぎるように感じるのではないかと思います。

正直、期待していたほど「名著」と呼ぶに値する面白さは感じられず、文量の割に物足りなさを感じました。

認知バイアス関係の本を読んでいない人ならおススメかも。


それでも、普段認知バイアスや統計的な考え方に触れる機会がない方にとっては、非常にわかりやすく、面白みを感じられるのかもしれません。

著者の語り口は柔らかく、事例を通じて学ぶことができて、専門知識がなくてもスラスラ読める点は魅力的。

これから初めて認知バイアス関係の本位に触れる方には間違いなくおススメできる一冊だと感じました。

ただ、私個人としては、以前読んだ『知的複眼思考法』(苅谷剛彦著)のほうが、内容の深みと汎用性の面で優れていると思います。

興味のある方は、ぜひチェックしてください。

自分が本を読む上で、大きなヒントになる一冊でした。

読書にはそれぞれの期待値があるので、感じ方は人それぞれ。

名著と呼ばれる本も、人によっては面白みを感じられないというのは大きな学びでした。

自分に合った一冊を見つける楽しさ、これからも追求していきたいですね。

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