中学3年生の夏に観た「シド・アンド・ナンシー」と35歳で行ったイタリアのスクワット。

ふと思ったこ、忘れないように記録として残しておこうと思います。

中学3年生の夏、私がMANDO DIAOやThe Distillersといった洋楽を聴き始めた頃でした。

ちなみに情報源はマルオトスーパーデラックス。

北海道で同じ青春時代を過ごした人はわかるはず。

同時期に洋楽を聞いていた友人がレンタルショップで借りた映画、「シド・アンド・ナンシー」を一緒に観たことが、今でも印象深く残っています。

「シド・アンド・ナンシー」は、セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスと彼の恋人ナンシー・スパンゲンの波乱万丈な関係を描いた作品。

観た当時、退廃的でアンダーグラウンドな世界、DIY精神、そしてヨーロッパのアナーキズムが心に強く響きました。

当時はすごく印象に残っていたことが先日急にフラッシュバックしたんですよね。

今振り返ると、あの「シド・アンド・ナンシー」という映画が私の価値観や音楽の好みに大きく影響を与えたのだと感じます。

今年の春に私がイタリアでライブ会場として訪れたスクワットという場所は、まさにそういった場所でした。

映画のようなドラッグやセックス、爆音の音楽が交錯する場所。

あの空気感は、まるで「シド&ナンシー」の世界に飛び込んだかのようでした。

ただ一つ違ったのは、そこに自分たちが決めた絶対的な秩序があること。

一つの価値観で見ると退廃的なんだけど、実際に中に入ってみると退廃的でない。

そんな空気を感じることができたのは本当にいい経験でした。

“思うは招く”、とはよく言ったもので、不思議と憧れたことはひょんなことから現実になるのかもしれませんね。

映画「シド・アンド・ナンシー」、リマスター版が出ているようので、どこかのタイミングで改めて観返そうと思います。

中学時代のあの感覚がどう変わっているのか、今の自分にどう映るのか、楽しみです。

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