著作権侵害のリスク回避・印刷物等の向上・業務効率アップこの三つをCanva for NPOが叶えてくれます。
今回の記事、僕と同じように社会福祉法人やNPOにお勤めの人は是非最後まで見てほしいです。
特に広報やチラシを作成したり、何かの報告資料を作っている人は絶対に見てください。
ちょっと作業するだけでそれっぽいポスターや書類ができちゃうデザインツール、Canva。
実際に作業していて、テンプレートや素材の多さと、わかりやすい操作性が最強のツールだと感じています。
先日まで自費で有料版を使っていたのですが、先日の飲み会で、
「社会福祉法人なら、無料でCanvaの有料プランが使えるんじゃない?」
と言われ、詳しく話を聞いて申請したら、即有料プランと同等の機能を無料で使うことに成功しました。
今回申請したのはCanvaの非営利団体向けプログラム”Canva for NPO”。
この記事では社会福祉法人勤務歴13年の僕が感じるCanvaのメリットについてまとめておきます。
そもそも”Canva”とは?社会福祉法人やNPOが使える”Canva for NPO”とは?
Canvaとは?
Canvaは無料で使えるデザインツールです。
ブラウザ上で機能するので、オンライン環境は必須ですね。
パソコン、スマホ、タブレットどれでも動作します。
急遽出先で作業をしなきゃいけない時にもネット環境があれば作業できるのが結構ありがたいです。
Canvaではポスターやチラシ、プレゼンテーション資料やSNSの投稿画像を作ったりすることができます。
ちなみに、パワーポイントのようにプレゼンテーションの際に発表モードのようなモードも使用可能です。
操作画面がわかりやすいのに加えて、テンプレートが豊富なので、
“食事会 ポスター”
等と打つとすぐにそれっぽいテンプレートがたくさん出てきます。
無料でも使うことができるんですが、フォントやテンプレートに制限があったり、最初に設定した画像のサイズを変更することができなかったり、使えない機能があったりと制限がつくんですよね。
ただ、制作したものは問題なく使うことができるので、体験してみたい人はとりあえず登録して使ってみるのもいいんじゃないかと思います。
ただ、officeではないので出力されるファイルは画像ファイルかPDFとなるので、その点だけは注意が必要です。
Canva for NPOとは?
今回僕(の法人)が申請したCanva for NPOはCanvaの非営利団体向けプログラムです。
プログラムの申請が通ると、有料版で使える機能がそのまま使えて、料金はなんと無料。
しかも使える人数は50人。ありがたすぎますCanva様。
細かい機能は公式ページに書いてありますので、こちらもご覧ください。
無料版でも十分使えるCanvaですが、有料版になるとさらに便利になります。
僕が業務の中でよく使うのは背景透過とぼかしです。
背景透過は有料プランでしか使えない機能なんですが、これが広報を作るときに役立ちます。
あとピクトグラムも有料版の方がいいものが多いし、フォントも使えるフォントがかなり増えていい感じです。
Canva for NPOに入る前から自費で使っていた自分の中で、様々なものを作るときに手放せない存在となっています。
そんなCanva for NPOを使っていた自分が感じたメリットは下記の通りです。
“Canva for NPO”のメリット①:著作権侵害のリスク回避
まず最初のメリットとして、制作物に使う物がすべてCanva内で完結することによる著作権侵害のリスクを回避できることだと思います。
「Google検索で”●● フリー”で出てきた画像使えばいいじゃん。」
という声を聞くことがあるんですが、かなり危険信号です。
“〇〇 フリー”と検索して出た画像が本当にフリー素材かどうかはわかりません。
普段広報を作るとき、検索で出てきた画像の元ページに飛んで画像の使用についての確認をしていますか?
どの企業とは言いませんが、画像検索で表示されるようになっている画像を使ったら著作権侵害で訴えてくる、という事例はあります。
しかも怖いことに、5年前とかのチラシの使用料とかを請求してくるようです。
もう検索結果も変わっているだろうし、下手したら担当者も変わっているかもしれない。
もし訴えられたら、0円で解決とはならないことが多いようです。
Canvaを使えば、Canva内の素材だけでチラシ等を作れるので、著作権侵害のリスクを大幅に下げることができます。
ただ便利になるだけでなく、必要のない出費を避けてくれるのは大きなメリットではないでしょうか?
“Canva for NPO”のメリット②:業務効率アップ
2つ目のメリットは業務効率アップです。
テンプレートの豊富さ、画像のサイズ変換、背景を簡単に透明化する等々、とにかく便利な機能がそろってます。
夏祭りのイベントのポスターだったり…、
出店するときのメニュー表や看板の作成…、
利用者さんや地域の人に渡す賞状の作成などなど…、
福祉職って自分たちでデザインを作んなきゃいけない場面って多くないですか?
Canvaはとにかく色々なテンプレートがそろっているので、デザインの作成にかかる時間を短くすることができます。
本来福祉職がやるべきことに取り組む時間を増やして、業務効率を上げる。
こういった意味でもCanvaの恩恵は大きいですね。
“Canva for NPO”のメリット③:印刷物等の質の向上
最後、3つ目のメリットは印刷物などの質がグーンと上がることです。
デザインの勉強をしている人がいたり、以前デザイナーでした!という人がいたら話は別ですが、
Canvaのテンプレートはオシャレなものが多く、自分好みのテンプレートを選んで必要な情報を入れていけばそれっぽいものが完成しちゃいます。
僕自身、
「これまでの苦労って何だったんだ…。」
っていう位にはよくなりましたね。(多分)
申請もカンタン。申請前に無料版を使ってみるのもいいかも。
著作権侵害のリスク回避・印刷物等の向上・業務効率アップ。
3つの大きなメリットを持つCanva。
同じ福祉職としてぜひ使ってみてほしいし、無料で有料版の機能を使えるのは本当にお得だと思います。
ちなみに申請にかかった日数はわずか1日。
朝一で申請して、夕方には承認の連絡が来ていました。
申請の方法は、こちらの動画がわかりやすかったです。
Office形式での出力ができない・非営利団体向けプログラムがいつまで続くのかわからないというリスクはありますが、
それを考慮しても僕個人としては導入すべきツールだと感じています。
「そういうプログラムの申請はちょっと…。」
という人は無料版だけでも十分機能を体験できるので、一度使ってみてはいかがでしょうか?